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【大阪府高校入試】英検とC問題どっちがむずかしい?【英語】

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大阪府立高校入試では、平成29年度からC問題という超難度の問題ランクが設定されました。

数学・国語・英語の3科目での導入で特にC問題の英語の難度はかなりのものとなっています。

高校で英語が得意だ、という生徒ですら満足に解けないほどのレベルといえば、わかりやすいと思います。

そして同時に外部試験での実績を高校入試の点数として取り入れる制度も導入されました。

そこで疑問に思うのが、「C問題で点数を取ること」と、「英検2級に合格すること」のどちらが難しいのか、というところでしょう。

今回は、その疑問にしっかりお答えしたいと思います。

外部試験導入制度について

大阪府では平成29年度より、高校入試改革として、英語試験の方向性を大きく変えました。

従来の「読むこと」が中心だった試験から、「読む」「書く」「聞く」の3技能のバランスの取れた試験へと大きく変革したのです。

その考えが、英語技能検定試験(英検)と共通している、ということで、英検の実績を実際の高校入試の点数と「読み替え」る形での導入を踏み切りました。

読み替え率は以下になります。

英検2級:80%

英検準1級:100%

つまり、当日の点数がそれ以下だった場合、英検2級保持者の場合は、72点(90点満点)、英検準1級保持者の場合は、90点が担保されるということです。

1点を争う高校受験の世界では、この読み替えは非常に大きなメリットであると言えます。

C問題の特徴

それでは、C問題の特徴を見ていきましょう。

C問題は導入されてから3回の試験が実施されました。その中で少しずつですが、問題内容を変えながら今に至っています。

過去4年間を簡単に振り返りましょう。
試験時間はいずれも55分(Reading,Writing30分、Listening25分)です。

平成29年度
リーディング&ライティング
大問1文法正誤判断 5問
大問2空欄補充 5問
大問3長文(グラフの読み取り)2問
大問4長文並び替え 1問
大問5長文内容の読取 4問
大問6長文内容の空欄補充 4問
大問7長文内容の読取 5問
大問8長文内容の読取 4問
大問9英作
リスニング
問1~3 短い会話の聞き取り 各1問
問4~6 20秒程度の会話の聞き取り 各1問
問7 スピーチ形式のリスニングの聞き取り 2問
問8 テーマの読み取りと、テーマに沿った会話の聞き取りとそのまとめ(5分ほどの会話)

 

平成30年度
リーディング&ライティング
大問1語句整理(並び替え)2問
大問2空欄当てはまる正しい文を選ぶ 3問
大問3長文(グラフの読み取り) 3門
大問4長文並び替え 1問
大問5長文内容の読取 4問
大問6長文内容の空欄補充 4問
大問7長文内容の読み取り 4問
大問8長文内容の読み取り 4問
大問9英作

リスニング
問1~3 短い会話の聞き取り 各1問
問4~620秒程度の会話の聞き取り 各1問
問7 スピーチ形式のリスニングの聞き取り 2問
問8 テーマの読み取りと、テーマに沿った会話の聞き取りとそのまとめ(5分ほどの会話)

 

平成31年度

リーディング&ライティング
大問1空欄に当てはまる正しい文を選ぶ 6問
大問2長文(グラフの読み取り)
大問3長文並び替え
大問4長文内容の読み取り 4問
大問5長文内容の読み取り 4問
大問6長文内容の読み取り 4問
大問7長文内容の読み取り 4問
大問8英作

リスニング
問1~2 短い会話の聞き取り 各1問
問3~5問 20秒程度の会話の聞き取り 各1問
問6 スピーチ形式のリスニングの聞き取り 2問
問7 テーマの読み取りと、テーマに沿った会話の聞き取りとそのまとめ(5分ほどの会話)

 

C問題の内容はざっくりとこのような感じとなっています。

いずれも長文読解にかなり重きを置いており、どれもない井戸が高いこと、そして英作内容も中学生レベルではないことは、確実に言えます。

リスニングに関しても最後の問は英検2級よりもはるかに難しい内容となっています。

ハッキリ言うと、中学校で英語の勉強をどれだけ熱心に受けていても解けません。

然るべき対策を取らないと、全く歯が立たないのが、C問題の英語なのです。

ここまで言うと全く救いがないように思いますが、唯一救いがあるとすれば、この3回にわたる試験で、年々難易度はわずかながら下がっているという点です。

ただし、毎年どうなるのか、というのはわからないので、期待せずにしっかり備える必要があるのは変わりません。

さらに難易度が下がったとしても、それは自分以外の受験者にとっても同じですから、結局大きな差が生まれることにはならないのです。

英検2級の特徴

英検2級の問題の特徴を見ていきましょう。

試験時間は筆記試験85分、リスニングテスト約24分となります。

リーディング&ライティング
第1部 文中の( )内に適する単語を当てはめる 20問
第2部
A長文の空欄補充 3問
B長文の空欄補充 3問
第3部
A長文内容の読み取り 3問
B長文内容の読み取り 4問
C長文内容の読み取り 5問
第4部 英作

リスニング
第1部
短い会話の聞き取り 15問
第2部
スピーチ形式の短文の聞き取り 15問

 

リーディング&ライティングは、見たことのない単語、熟語がバンバン出てきます。ただし「知っていれば解ける」ような問題で、事前に単語・熟語をしっかり勉強していれば難しいものではありません。ただし単純に「覚える量」がものすごく多いです。

長文内容の読み取りは、C問題と同レベルです。中学生で学習しない単語が出てきますが、第1部の学習の過程で覚えていきます。

英作の内容は、試験のタイミングによっては、中学生にはやや難しいときがあります。

例えばですが、「最近の新卒者は大企業で働きたくない人もいる。こんな人たちは将来増えると思いますか。」という設問が過去に出たことがあります。

これは中学生にとっては日本語でも答えるのが難しいですよね。

これらは、試験までにどんな問題が出てもある程度の答え方ができるようなトレーニングが必要です。

リスニングに関しては、一問一問の難易度はそこまで高くありませんが、15問ずつ立て続けに質問されるので、かなり持久力が必要です。

さらにこれは英検2級の一次試験の内容です。合格するためには2次試験をクリアする必要があります。

英検の二次試験の特徴

これが英検2級の問題の特徴です。

英検2次試験は大きく分けると3つの項目に分けられます。

①音読

②質疑応答

③自分の意見の発表

これら3つを総合して合否の判断がなされます。

具体的には、

1.入室

2.「面接カード」を試験管に渡す

3.着席

4.氏名、級の確認、挨拶

5.「問題カード」を受け取る

6.「問題カード」のパッセージを黙読する(20秒)

7.「問題カード」のパッセージを音読するよう指示されるので、音読する

8.パッセージに関する質疑応答(問題カードは見てもよい)

9.次の問題のために考慮時間(20秒)

10.「問題カード」の3コママンガの展開を解説する。(問題カードは伏せたまま)

11.受験者自身の意見を問う問題×2問

12.試験が終了したら「問題カード」を試験管に返す。

13.退室

入室から退室までの対応も点数に含めるので、元気よく、はっきりとして受け答えを心がけましょう。

それでは、どちらの方が難しいのかを見てみましょう。

C問題と英検2級どちらが難しい?

さて、結論ですが、英検2級とC問題、どちらが難しいかと言いますと、

「ほとんどの中学生にとっては、どちらも難しい」です。

しかし、対策がしやすく受験タイミングが一年間で3回と多い英検の方が、結果を残せる可能性がはるかに大きいと言えることは間違いないでしょう。

英検合格を目指すべきか、C問題対策をすべきか

大阪府の多くの中学生にとって、英検を優先すべきか、C問題の対策を優先すべきかは、非常に悩ましいところだと思います。

この疑問に関しては、生徒の置かれている状況によって大きく異なります。

状況に分けてお答えします。

英検2級を安全に合格するなら2年生の夏休みからトライしておこう!

英検2級を合格するために、必要な要素は次の2点です

①暗記に費やす時間

②英検受験の経験

これら2つを満たすためには少なくとも2級を合格するまでに3回は英検を受験しておきたいところです。

中学2年生の夏休みからだと、2年生時に、第2回、第3回と受験し、3年生時に全3回英検を受験できるので、十分な回数であると言えるでしょう。

ただし子どものモチベーション・時間すべてが必要なので、本人の意思をしっかり確認してから行うようにしてくださいね。

3年生の1学期からでは英検対策は遅いか

正直なところ3年生の1学期からでは英検2級合格はかなり厳しい道となります。

英検3級や準2級の保持者であれば、まだ可能性はありますが、まだ英検を受けたことがないという人は、かなり厳しいです。

厳しいというのは、クラブ活動が夏休みにかけて熱心になり、練習時間も長くなります。その影響で勉強時間の確保が難しくなるからです。

英検未経験の状態から英検2級を合格するには、少なくとも1日1.5時間の勉強時間が必要です。

しかし不可能か、と言われると不可能とまでは言いません。

ただし、合格のためにはかなり過密なスケジュールとなります。

4月から英検対策を始め、第1回試験を受験、この時点では90%不合格となるでしょう。

ただし英検を受験したという経験はとても貴重なものとなります。

そして10月に第2回試験を受験、この時点で少なくとも筆記試験は合格しておかなければなりません。

面接試験は運が良く合格できればいいや、という程度で受験してください。

10月から2月はひたすら面接試験への対策です。

最後の第3回試験で、筆記試験を免除しつつ、面接試験に合格する。

合格までのスケジュールまとめ

4月:対策を始める。第一回試験を申し込み。英検リーディング問題第一部の単語・熟語を中心に勉強

5~7月:引き続き単語・熟語を中心に勉強。ライティングも同時に行う。

7月:第一回試験受験。第二回試験申し込み。

8月:長文のリーディング、ライティングを中心に勉強。(単語・熟語は時間を減らしながら毎日行う)

9月:リスニング対策を始める。

10月:第二回試験受験。二次試験対策を始める。

11月:第二回試験の一次試験が不合格であれば、過去問対策を中心に繰り返し行う。合格できれば二次試験対策に徹する。

12月~2月:第二回試験の一次試験が不合格であれば、過去問対策を中心に繰り返し行う。学校等の団体申し込みであれば、3月1週の二次試験に間に合うので、それまで対策を続けましょう!ただし、C問題実施校を受験する場合は、C問題対策を優先的に行いましょう。

3年生の4月から英検2級の対策を始めると、このスケジュールが現実的でしょう。

最後に

英検2級合格はかなり険しい道のりですが、決して不可能ではありません。

今この記事を見ている方が中学2年生、あるいは中学2年生の子どもをもつ保護者様で、英検受験を迷っているならば、すぐに対策を開始したほうが良いでしょう。

何事も「早いに越したことはない」です。

「中学で習っていない範囲が出るから…」

いえ、全く問題ありません。定期テストの英語で85点以上取っている人なら合格に向かっていけます。

質問がある方は質問してくださればお答えします。

ぜひ、大きな目標に向かって頑張っていきましょう。

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