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教育論

クラブの奴隷になるな!

更新日:

文武両道。とてもいい言葉ですよね。

実際はとても難しいのだろうな、と

思ってしまいそうになります。

しかしそうではありません。

勉強しようという意思があれば

必ず実現できるのです。

ではなぜ実現できない子どもが多いのか。

それはクラブ奴隷となっている子どもが

多いことが挙げられます。

それでは、クラブ奴隷の話からしていきましょう!

1.クラブ奴隷って何?

2.親はどこまで口を出すべきなのか

3.子どものため

4.大切なことはなにか

1.クラブ奴隷って何?

 

クラブ奴隷とはつい先日、私が塾の生徒と

話していた際に、私が発した言葉です。

私の見ていた塾生の一人が

まさに「クラブ奴隷」だったのです。

*最近ではブラック部活とも言うそうですね。

 

その生徒の実状

毎朝の朝練、そして放課後の練習。

土日は練習&試合。

テスト前だろうがお構いなし。

そして投げつけられる暴言。体罰。

 

多くの人にこの話をすると

「嫌なら辞めればいいじゃん」と言います。

大人社会であれば、辞めた後、その同僚や上司

と顔を合わすことなんてほとんどないでしょう。

しかし中学校の閉鎖的な社会では、違います。

それらの人たちはずっと同じ空間にいるのです。

そして厳しい環境から逃れたものは、

そのレッテルを張られ、「負け犬」のように

扱われることもあります。

もちろん、学校によりますが、

彼のいる学校はそんな学校でした。

こんな状態をどう思いますか?

「奴隷」にほかなりません。

彼は塾に通うことでなんとか成績を維持していますが、

ほかの仲間たちは軒並み勉強は諦めているとのことでした。

そんな彼も19時15分開始の授業に

20時30分に顔を出しています。

顧問の先生に、勉強との両立をするために

「19時前に帰らせてもらえるように交渉できないのか」

と尋ねてみたところ、

「早退するとレギュラーに入れてもらえなくなる」

とのことでした。

もう呆れてものも言えませんでした。

強くするために厳しい練習を重ねているのかと

思えば、レギュラーに入れるかどうかに

「毎日参加している」という基準があるなんて、

どうかしてます。明らかな矛盾です。

もちろん明確な理由なしの早退であれば

この限りではないと思います。

しかし勉強の時間を確保するための早退すらも

認められないなんて馬鹿げているにもほどがあります。

 

そして極めつけは、そのクラブ生のほとんどが

そのクラブに入ったことを後悔しているということです。

陰で顧問のグチを言い、目の前では従うしかない。

そんなクラブに実力なんてあったものではありません。

実際に実績もほぼ皆無でした。

 

大切な中学校の時期に一体何を

させているのでしょうか。

一体どんな考えが、どんな理想があって

そのようなことをしているのでしょうか。

私には理解できませんでした。

2.親はどこまで口を出すべきなのか

 


もし子どもがこういった状況であれば

声をあげたくもなります。

しかしモンスターペアレントとう言葉が

浸透してしまった社会で、声高に発言すれば

「あ、あいつの親モンペだぜ」とも

言われかねません。

 

しかし、やはり私は親である以上、

しっかりと発言すべきであると思います。

もちろん、しばらくの様子見などは必要です。

しっかりとクラブ活動の内容を判断した上で、

顧問の先生と向き合うべきだと考えます。

 

他にも同じ考えをもつ親御さんがいれば

協力するのがベストです。

そしてもし声をあげようと思っても、

いきなり訴えかけてはいけません。

まずは相手の意見をしっかりとくみ取りましょう。

もしかするとその顧問の先生にも

なにか考えや理想があるのかもしれません。

その理想のために保護者と顧問が二人三脚で

考えていけば、こんなことにはならないのです。

 

考えてみれば日本の政治だってそうです。

内閣と国会があるからこそ互いに抑制しあっているのです。

顧問と保護者もそんな関係を築くことができれば、

文武両道ができる体制を作っていけるでしょう。

 

そして忘れてはいけないのが

子どもはどう思っているのか」というところです。

先ほどの内閣と国会に当てはめると、子どもは国民、

つまり当事者です。

当事者の気持ちを無視したまま、話が進んでいくのは

好ましくありません。

たとえクラブが厳しくても、子どもが納得していれば

親は口を出すべきではありません

そのあたりは胸に刻んでおきましょう。

3.何のためのクラブ活動か

 

子どものためを思うと、クラブ活動は

とても意義のあるものだと思います。

努力・仲間・思い出…全て豊かな人生のために

とても大切なものです。

 

しかし「勝利」はどうでしょうか。

これに関しては私自身とても悩みます。

中学生のクラブ活動にとって「勝利」は

どこまで重要でしょうか。

クラブチームや私立中学のクラブ活動は

「勝利」を重要視する意味はわかります。

しかし「公立中学校」ではどうでしょうか。

 

私なりに3つの答えがあります。

①学校選択制

②勝利の効果

③努力の意味

 

①学校選択制

最近の大阪は学区制度が廃止され、

通学する学校を選択できるようになりました。

このため、入部したいクラブの実績がある中学校に

入学したい!という意志のある子どもをできるだけ

多く集めるために、実績を積んでいくということが

考えられます。

しかし実際のところは、家に一番近いという理由で

学校を選んでいたり、入部したいクラブがその地域では

一校しか活動していないといった事情もあるようです。

 

②勝利の効果

勝利で得られる満足感はとても大きいと思います。

子ども自身の自信にもつながります。

これは教育にとって大きな力であり、勉強では

なかなか得られない幸福感だと思います。

クラブ活動の特権といいましょうか。

このあたりは練習の内容などと比較して

クラブ活動の意義について考えていくときに

クラブ活動を続けていく要素の大きな一つと

なるでしょう。

 

③努力の意味

勉強と運動(クラブ活動は実はかなり似ています。

どちらも努力は必要不可欠です。

そして基礎トレーニングと応用トレーニングという

図式も勉強と運動どちらにも当てはまります。

 

地味な基礎トレーニングですが、毎日努力して

続けていくことは後々大きな財産につながります。

これは英語でいえば、地味な単語トレーニングを

続けていくこと、国語で言えば、一日15分の読書を

習慣づけていくこと…など概要は全く同じです。

地味なことを続けていくことはとても辛く厳しいです。

しかしその大切さは勉強ではとても気付きにくい。

運動を経験した人のほうがそのあたりの理解を

得ているので、勉強にも活きる可能性が大いにあります。

 

そして応用トレーニングは基礎トレーニングに

基づいて行われるということも大切です。

算数の計算問題を疎かにしたまま、文章問題に

取り組んでしまい、小手先で式は作れたものの、

最後の計算を間違ってしまう。

よく聞く話ですね。

 

どちらにしても地道な「努力」が必要です。

この「努力」の意味を体感してもらうには

勉強より運動のほうがわかりやすいと思います。

「努力」が「勝利」という形で実を結ぶことが

子どもたちに「努力」の意味をより深く感じてもらうことができます。

動物的本能が理性に勝るんでしょうね。

そういった意味では、努力の意味というのは

「勝利」を通じてクラブ活動で得られる財産である

と私は考えます。

 

しかし「勝利」にこだわりすぎて「クラブ奴隷」を

生んでしまうのは許してはいけません。

4.大切なことはなにか

 

一番大切なこと、それは「子どもの気持ち」です。

先ほども少し書きましたが、「子どもの気持ち」は

最優先すべきです。

私はクラブ活動を厳しくすること自体に

異を唱えているのではありません。

子どもたちが苦しんでいる状況に

異を唱えているのです。

たとえクラブ活動が厳しくても、子どもたちが

納得して、積極的に努力していけるような環境であれば

それは理想的なクラブ活動の形だと思います。

 

「クラブ奴隷」

 

つまり、意思や意志をなくし、自分たちの気持ちなしに

ただただ顧問にしごかれるだけの子どもたち

救いたいという想いだけなのです。

 

親御さん一人ひとりがそれを理解し、

もし子どもが「クラブ奴隷」になっているのであれば

しっかりと顧問の先生と向き合い、改善していくのが

子どもの充実した「今」、そして「将来」のために

大切なことなのだと私は考えています。

 

 

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