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教育論

詰め込み式教育は間違いだったか。

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目次

1.暗記=必要なし?

2.英単語暗記の意味

3.中学生の大半はやる気がないのだ!

まとめ

今日の塾業界の動向を見ていると、
どうやら一部の塾で詰め込み式教育を
真っ向から否定し、暗記はしない!させない!
といった取り組みを進めている塾が目立ち始めているようです。

果たしてこれは正しいのでしょうか。
そして詰め込み式教育は間違っていたのでしょうか。

実際に塾で指導している私目線で
この問題についてお話ししたいと思います。

1.暗記=必要なし?

暗記は必要ないのでしょうか。
私はそうは思いません。

暗記というのは勉強の根本だと考えています。
家づくりならば基礎の部分だと言えます。

2017年10月27日フジテレビ系で放送された
「坂上忍と大激論!ニッポンの危機 もう他人事ではない!あなたの生活を崩壊させる!?教育危機」
という番組を拝見したのですが、この中で
将棋界でのレジェンド、羽生善治さんに視聴者の質問に
答えてもらうというコーナーがありました。

その中で暗記について質問されていたのですが、
羽生善治さんは「最低限の暗記は必要、暗記することにより、
思考したときに広がりが出る。」
(記憶の中なので詳細は曖昧ですが、趣旨は同じです。)
とおっしゃっていました。

確かに将棋の世界でもそうです。
過去の棋譜を読み、過去の戦略を覚える、
それを実践で生かしていくのです。

私は羽生善治名さんの言葉に正直嬉しくなってしまいました。
大好きな人ですので、自分と同じ考えだ~!と
浮かれてしまいました(笑)

やはり暗記は大切なのだ。
おろそかにしてはならない、と改めて
実感もしました。

例えば、私は中学一年生には、
数字・序数・家族・教科・曜日・月・体の部分
の英語をすべて暗記させます。

とにかく徹底して暗記させ、テストも定期的に
行います。

これに何の意味があるのか、と生徒に尋ねられます。

一度考えてみてください、何度も同じ英単語を
練習して覚える、これに何の意味があるのでしょうか。

2.英単語暗記の意味

英単語の暗記から得られるものは、
・英単語のスペリングの傾向
だと考えています。

暗記させる中で、必ず発音とスペルを確認させています。
現代の日本人はいまだにヘボン式ローマ字のスペリングが
根強く浸透しています。

threeと書こうとしてもsuriiと書いてしまうのです。
これを直さなければなりません。

ですので中学一年生には英単語の暗記を徹底させます。

fiveのiの発音は英単語のスペリングで必須の要素です。
like / title / ride / side …すべて同じ発音のiを用います。
そこを意識的に分かってほしいのです。
無意識にとらえてもらえるとなおよいです。

つまり一生懸命英単語の暗記をしておくことによって、
後々のスペリングの効率が変わるのです。

3.中学生の大半はやる気がないのだ!

効率のよさを求めるなら最初から、英語の発音が
教えればもっと効率がいいよ!という意見も
あるかと思います。

最初からしっかり説明し、理解してもらえると
良いのですが、中学生一年生ってまだまだ子ども。

説明するよりは、体感してもらうほうが早いのです。

正直言って中学生の学習へのモチベーションは
平均的に下がっていると思います。

「メンドクサイ」「なんで勉強するの」
こんな言葉ばかり飛び交います。

このモチベーションの子ども相手に
説明だけでは正直足りません。

手を動かし、頭を動かし、脳を活性させながら
進めていかざるを得ないのです。

その中で詰め込み式教育のような暗記方式は
とても役に立ちます。

決して暗記は遅れた勉強方法ではないのです。

これは社会にしても国語にしても同じ。
基本的な部分をしっかり暗記することによって
難しい問題に直面したときに考える幅も
増えてくるのです。

柔軟な発想ができるようになる通過点の
ようなものだと考えると良いと思います。

まとめ

詰め込み式教育は間違いだったか。
私は間違いだとは思いません。

生徒のモチベーションが低ければ低いほど、
詰め込み式教育はうまく機能します。

もちろんそれだけに特化するのは結果として
間違いを生み出すかもしれません。

ですので、あくまで柔軟な発想を生み出す
過程として暗記という段階を用いる、
と考えながら学習に取り入れるとよいかと思います。

暗記を頑なに否定し、詰め込み式教育を
間違いと決めつけてしまう。

これこそが固い考え方だなぁと思ってしまいます。

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