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最近増えている映像授業は効果的か

更新日:

近年IT産業の発達がめざましいですね。
何もかもがAIに取って代わられ、既存の仕事の半分以上が
失われると言われています。

塾講師にとってもその波を感じています。
いきなりAIにとって代わられることはありませんが、
今最も塾講師の仕事を奪いつつあるのが、映像授業です。

実力のある講師が1人いれば、その講師の映像を
使いまわせば、いつ、どこにいたって名講師の名授業を
受けることが出来る!

確かに広告通りに受け取ればそうなのでしょうが、
実際のところはどうなのでしょうか。

映像授業も取り入れたことがある私が
映像授業の効果についてお話しします。

1.映像授業のメリット

映像授業は冒頭でもお伝えしたとおり、
録画した映像をみて授業を受けるというものです。
名講師の名授業を何度でも受講することができます。

映像授業のメリットはたくさんあります。

①何度でも繰り返し視聴可能
②録画映像なので、授業の質にブレがない
③誰でも、どこでも見ることができる
④授業を欠席するという心配がない

などなどです。

特に②はとても良いメリットです。
誰が、いつ、どうやって見ても授業の質がブレることはありません

生身の講師が授業をする場合は、どうしても授業内容の質に
ブレが発生してしまいます。

今回の授業は超うまくできた!!と思うときもあれば
反省すべき点があったな…ハァ…と思うときもあるのです。

それは生徒の男女比率が違っていたり、趣味が違っていたり、
所属部活動が違っていたり、講師自身の体調が悪かったり…
と原因を上げればキリがありません。

私は最近でも、授業中に大スベリしてしまい、
授業を大失敗と感じたことがありました。

しかし映像授業ではそんな事態にはなりません
絶対に同じクオリティの授業を誰にでも届けてくれます。
文明の発展が生んだ素晴らしいツール
であることは
間違いありません。

しかしもちろんデメリットもあります。

2.映像授業のデメリット

映像授業のデメリットは

①生徒が授業を聞いていようが、いまいが、映像は進んでいく
②生徒に対してのリアクションなどのレスポンスはない
③わからないところを質問できない

といったところでしょう。

映像授業を取り入れている塾は、全員平等に
授業を聞いているはずなので成績も均一化するはずですが、
テストの点数や理解度には大きな差が生まれます。

その原因は映像授業のデメリットにあります。
まず①についてですが、これは生徒が授業を
聞いていなくても授業が進行していくこと
を意味します。
つまり聞いていてもいなくても、とにかく時間が終わるまで
待ちさえすれば、苦痛である授業が終わるのです。

言い方を変えれば、ただ垂れ流すだけで聞いていない人がいるということです。

そして②については、授業で教えている内容について、深く理解するには、、
先生と生徒との対話が必要であり、対話をすることのできない映像授業では
うまくいかないことがほとんど
です。

これは映像授業が視聴者に対して何も行動を起こせないからです。

考えてみればわかるはずです。先生主体で話だけが続いていく授業の
つまらなさ、これは誰もが高校や大学で経験しているでしょう。

つまりそもそも授業を受ける姿勢が整っていなければ、
何回聞こうが全く理解はできないこと
を意味します。

そして極め付けは③です。
これは授業を受ける姿勢が整っていても、質問をすることが
出来なければ、授業を最後まで理解することができません。

生身の講師であれば、すぐに質問に答えるのですが、
映像授業ではそうはいきませんよね。

3.映像授業をうまく活用するために

以上のメリット・デメリットから考えて
映像授業をうまく活用できるのは以下のようなお子さんです。

①勉強に対して目標があり、授業にしっかりと向き合える生徒
②疑問があっても自己解決できる生徒
③講師の授業の余談やプラスアルファの予備知識にまるで興味がないような生徒

これらの生徒であれば、映像授業を用いている塾に入塾したとしても
しっかりと成績に結びつけることが出来るでしょう。

反対に、以下のようなお子さんは映像授業を避けたほうが良いでしょう。
①授業に対して、集中力が保てない
②先生との言葉のやりとりがとても好き
③わからないところを自己解決できずに、すぐに誰かに頼ってしまう。

これらの生徒は、映像授業を見ても、すぐには理解できない、
あるいはわからない箇所があっても自分で解決できずに、
結局授業を見終わっても、新たな知識を手に入れていない
という場合がほとんどでしょう。

つまり映像授業を用いている塾は避けたほうが良いでしょう。

4.映像授業に合っているかどうかを確かめるために

映像授業は実は塾でなくても受講が可能です。
その一つがスマホ用アプリ「スタディサプリ」です。

有料コンテンツですが、教科書ごとに対応した授業が
スマホで何度でも見放題
です。

講師もさまざまなところから、名のある講師を
ヘッドハンティングしてきています。

映像授業という分野では、今はスタディサプリが最も
安価で、かつ使いやすいのではないでしょうか。

自分の子どもが映像授業で理解できていくかどうか、
確認するために、ぜひスタディサプリを用いてみてください。

5.スタディサプリの使い方

まずはお使いのスマホにインストールしてください。

そして授業が見られるようになったら、子どもに一度、
授業映像をみてもらいましょう。

その後、授業を見た該当単元の問題を解いてもらいます。
ここで子どもが機嫌よく解いていたりすると、
おそらく授業内容が理解できているのでしょう。

ほとんど正解できていない場合は映像授業に
向いていないのでしょう。
潔く、映像授業ではなく、講師が授業を行っている塾を
選ぶようにしましょう。

まとめ

如何でしたでしょうか。

実は私は、私の勤務する塾で、映像授業を断りました。
それはやはり、授業が対話として成り立っていなければ
子どもたちにとって楽しい授業にならないからです。

楽しい時の記憶って意外と頭に残っているものです。
授業自体を対話のように楽しく行っていくことが
最も有効だと考えた私は、映像授業を採用しなかったのです。

塾である以上、授業をしっかり聞く、聞かないは、子どもに
任せるべきでないと思っています。

授業に対して、気が抜けている生徒には講師から
声をかけて集中力を戻してあげるのも講師の役目です。
それをパスしてまで映像授業は違うな~と考えたからです。

しかし映像授業が悪いのはなく、個人がしっかりした意思、集中力を
持ちつつ、映像授業にのめりこむと効果も得てくるでしょう。

そうでなければやはり、まだ避けるべきと言えるでしょう。

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