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【大阪府高校入試】上位校受験者は英検2級が必須に!英検2級をとるためにできること

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大阪府高校入試の英語学力検査問題改革が始まってから、すでに5年経過しました。

当初はC問題の難しさに議論が過熱しましたが、令和2年度の入試ではいったん落ち着いたかに見えました。

しかし、これは中学生の学力が定着した、ではなく、皆うまく逃げ道を見つけ始めた、に過ぎません。

結果として「受験勉強するより英検とったほうがいいや」という図式に落ち着いています、

それでは、大阪府高校入試の現状についてみていきましょう

外部試験活用実績を見てみよう!

大阪府高校入試では、英語学力検査問題改革と同時に、外部試験の読み替えを実施してきました。

TOEFL iBT IELTS 英検 読み替え得点率
60点 6 準1級 100%
50点 5.5 対応なし 90%
40点 5 2級 80%

これは周知の通りであり、令和3年度の今も変更はないようです。

では、問題はこれが実際にどれだけ運用されてきたか、という点です。

2020年度入試では、1650人の受験者が外部検定の制度を利用しています。制度開始した2017年の344人から、およそ5倍の増加です。

そして、もう一つ、知っておかなければならないデータがあります。

まず、下記のdataは、先ほど紹介した2020年度延べ1,650人の受験者が外部検定の利用をした、という根拠です。

 

まず注目してみておきたい点は、府内に10校ある文理学科の外部検定活用実績です。

例えば北野高校では全受験者が425人中、読替率80%を利用した生徒は280名、読替率100%、90%を利用している生徒を含めると、延べ297名もの生徒が外部検定制度を利用したということになります。

実に約7割の生徒が外部検定制度を利用していることになります。

他の文理学科や上位校はどうでしょうか。

大手前 約37%(166/449)
高津 約14%(74/514)
天王寺 約38%(166/441)
豊中 約20%(111/552)
茨木 約37%(181/488)
四条畷 約17%(82/496)
生野 約7%(31/472)
三国ヶ丘 約21%(94/449)
岸和田 約6%(23/364)
北野 約70%(297/425)

 

春日丘 約10%(59/549)
池田 約6%(26/406)
千里(総合化学/国際文化両学科計) 約15%(48/316)
三島 約5%(19/384)
泉陽 約6%(25/420)

やはり軒並み外部検定利用率は上がっています。

そして問題は外部検定を利用した人の学力がC問題80%に相当するかどうかです。

同程度の学力をしっかり身に着けていれば、外部検定の利用にも意義があると思います。

しかし、現実はそうではありません。

先ほどの資料中に見られる上記項目を抜粋しました。

これは、外部検定を利用したものが、実際の試験の結果、8割あるいは10割に到達したかを調べたものです。

結果は御覧の通り、到達者はわずかに204人、12.4%という結果です。

この結果から導かれることは、C問題を試験当日の一回のchanceで8割以上正解するより、英検2級を取る方が容易だ、ということです。

英検2級は高校卒業程度の学力が必要?

英検2級の難易度は英検公式からは以下のようにannouncementされています。

級の試験内容・過去問
2級の試験内容・過去問
2級は、準2級までしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級で、レベルは高校卒業程度とされています。社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。入試優遇、単位認定、センター試験対策、さらに海外留学や社会人の一般的な英語力の条件として幅広く適用されます。試験内容は、一次試験(筆記とリスニング)と二次試験(面接形式のスピーキングテスト)に分かれています。

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2/

え、高校卒業程度を中学生で合格って難しいじゃん!

そう思ってしまいますよね。私自身そういった認識がありました。

しかし、はっきりと言えます。

高校卒業程度の知識・理解度は必要ありません。

高校で学ぶ英語と英検2級の英語は全く別物、とまでは言いませんが、攻略の方向が違います。

高校英語は確かな文法的理解が必要なのに対し、英検2級は積み重ねた経験が必要です。

このあたりは以下の記事でも言及しています。

【大阪府高校入試】英検とC問題どっちがむずかしい?【英語】

大阪府立高校入試では、平成29年度からC問題という超難度の問題ランクが設定されました。 数学・国語・英語の3科目での導入で特にC問題の英語の難度はかなりのものとなっています。 高校で英語が得意だ、とい ...

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そして英検2級は高校卒業程度の問題が出題される、とありますが、例えば100問中100問高校卒業レベルか?

というと、決してそんなことはありません。

これは私の感覚ですが、

中学卒業level:20%

高校2年次level:50%

高校卒業level:30%

英検2級の問題はこのくらいの割合で構成されているように感じます。

そしてwriting以外は、全問選択式です。

ある程度経験と単語的な知識があれば、ぼんやりと正解できます。

中学生の定期testのような、語順並び替え、単純な日文英訳のような問題は確実に正答へと導くスキルが必要ですが、英検の問題は、確信はないけど、ぼんやりこの選択肢かも、というような正解がありうるのです。

とにかくたくさん問題を経験しておく、ということが肝要です。

英検2級合格のために必要なこと

英検2級合格のために必要なtoolをご紹介します。

まず英検2級に合格するために、単語力は欠かせません。

合格に必要な力は、単語力×経験です。

①単語力をつけるには単語帳がbest

単語力をつけるにはどうしたらいいのか、とよく聞かれますが、基本的には、長文英訳がbestです。

英検2級では、中学生の英語のように、一英単語につき、一日本語訳[have=持っているのような]という覚え方では、時間がかかりすぎてしまいます。

単語の根幹の意味を把握し、前後の文脈から、適した意味に置き換える、くらいの認識が最もよいでしょう。

[He was killing time with playing video game in his room then because he didn't want to see his mother.

この場合、killを"殺す"と考えてしまうと、日本語訳に手間取ってしまいますが、前後の文脈、目的語から、"(時間を)つぶす"、だと推測する]

こうした捉え方ができればベストです。この力を備えるには、長文読解がbetterです。

しかし、長文読解は、ちょっとした隙間時間にできないというdemeritがあります。

そこで、やはり単語帳による5分単位での細かなimput作業がとても良い力になってくれます。

時間があるときは長文読解、ないときは単語帳、という風に時間によって内容を変えながら進めるとよいでしょう。

最難度は大問1!いかにしてクリアするか

英検の問題は大きく5つに分かれます。

①単語・熟語・文法

②長文読解

③WRITING

④LISTENING

⑤SPEAKING

この5つです。

この中で最も対策しづらいのが①です。

英検では大問1に相当します。

なぜ対策しづらいのか、というとsimpleに量が多いからです。

長文読解は、単語力が必要とはいえ、前後の文脈や、主題からある程度は正答を導けます。

しかし、大問1の問題の多くは、単純に単語・熟語を理解していないと正解できません(ただし25%正答の可能性はあります、4択ですから)。

つまり大問1を多く正答しようとするならば、英検2級相当の単語数(約5000語)をできる限り多く覚えなければならない、ということです。

amuse

instantly

utilize

reflect

ambition

duty

distinguish

適当に抜粋しましたが、このくらいのlevelの単語をたくさん覚えなければなりません。

大問1をある程度捨てても合格できる!という人もいますが、それは英会話を習っていたり、英語教室で英語を習っている、あるいは、英語が大好きな子に限られます。

中学校だけで英語を習得し、その環境を変えずに英検を合格するには、コツコツした単語の積み重ねが多いに役に立つということを強く主張しておきます。

今は英検の級に応じた無料の単語アプリなんかもありますから、積極的に活用しましょう!

英検無料アプリ「英検®英単語」

毎日30分~1時間の英語時間を作る

私自身塾講師として英検を受講する生徒を見ていますが、容易く合格できる生徒と、躓いてしまう生徒のどこが違うのか、を考えたときに、容易く合格できる生徒のほとんどは、「洋楽が好き」ということです。

実際は洋楽に限らず、映画、NBA(バスケットボール)、アメコミ…と様々ですが、多くがpositiveに英語と付き合う時間がある生徒がほとんどです。

これは何も英語に限らない話ですが、positiveに接していると、無理やり頭にねじ込まなくても、頭に入ってくるものです。

英語を好きになるcontentsはなんでも構いません。

毎日30分~1時間その時間を作ってあげるとより効率よく合格に向かいます。

ちなみに筆者は、マジック・ザ・ギャザリング(Magic; the gathering)というAmericaのTrading Card Gameで英語を覚えました。

日本語版もあるんですが、私が中学生当時は英語版が安かったんですね。それでめちゃくちゃ英語を勉強した記憶があります。

当然映画も好きですし、洋楽も大好きです。

今はMagic; the gatheringもアプリ版が出ていて、英語で遊べるので、英検対策がてら良いんじゃないかな、と真剣に思います。

ちなみにMagic; the gatheringはCard gameとはいえ、背景にしっかりしたStoryがあり、Novelsも出版されているので、ハマればそちらを読んでみることをオススメします(*^^*)

MTGアリーナをプレイしてみる!

長文対策は日本語に触れよう!

長文対策は大問1ほどは、難度は高くありません。

ただし、大切なのは、書かれている長文を読解する国語力を身に着ける必要がある、ということです。

例えば、過去の英検2級の長文では、Hagfish、日本語だとヌタウナギの特徴について書かれた文章が出題されています。

見た目・各国でのヌタウナギの取り扱い・防衛能力…等々、読めば"へ~"となる情報がたくさん含まれています。

他にも古い知識を活用することの有用性について書かれたものもありました。

これらは国語のlevel的にも中学生levelの国語力がなければ、そもそも英語が読めても日本語で理解できません。

そこで効果的かつ効率的な対策があります。

それは、英検2級相当の問題集を購入して、出題されている長文の日本語訳をたくさん読んでおくことです。

日本語を読むんなら英検の参考書でなくてもよいのではないか、と考えましたが、読む文章を出題levelに合わせる必要がないため、手っ取り早く適切な文章が見つかり、現状bestな方法ではないかと思います。

当然日本語の書籍でも構いません。たくさんの本がありますから、興味のある本を選べれば、それで十分ではないでしょうか。

とにかく、中学生程度の国語を無視したまま、英検2級の長文問題を乗り越えるのは、難しいので、まずは正しい日本語の文章を読み取る力を養うようにしましょう。

二次試験対策は、学校かオンライン英会話を活用しよう

英検2級の話をしたときに、よく質問されるのは、「二次試験はSpeakingと聞きましたが、大丈夫でしょうか」ということです。

確かに英語を話すのって難しそうですよね。でも問題ありません。キチンと対策すれば合格できます。

英検2級の二次試験で必要な英語力は中学2年生Levelです。

毎日話す、毎日聞くを続ければ全く問題ありません。

今は書店で二次試験の対策本もありますので、それで十分に対応できます。

一時的にオンライン英会話を活用しても良いでしょう。

月額6,000円程度で毎日25分のレッスンを受けられるオンライン英会話もいくつかあるので、資金的に余裕があれば活用しましょう。

あまりお金をかけたくない…という人は、中古の対策本で良いと思います。

二次試験はSpeakingですが、決して流暢に話す必要はなく、Communicationが取れていれば合格できます。

一次試験に比べればずいぶん容易ですが、確実に合格するには2カ月程度の対策期間は必要だと思ってください。

中学3年生でも英検2級は合格できる!

私が塾で英検講座を開設して、実際に指導してみた感触としては、中学生でも英検2級レベルは合格可能です。

もちろん塾や英語教室を活用せずとも十分に合格できるでしょう。

条件は①毎日取り組むこと②定期的に過去問を解き、進捗具合を確認することです。

あとは愚直に英語と触れていきましょう。

オススメの教材をいくつかご紹介しておきますので、参考にしてください。

質問等いつでもメッセージ欄から受け付けておりますので、気軽に尋ねてくださいね(*^^*)




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