総評
社会に関しては、今年の出題の比率は、
地理22%(18点)歴史35%(29点)公民33%(30点)資料読み取り10%(9点)
となりました。
記述式問題が昨年は17答に対し、今年は21答と増えていました。特に「アセスメント」や「京都議定書」「国土交通省」など社会用語が目立っていました。難易度で言えばややあがったと思いますが、社会科講師の目線で言えば、対策が十分に可能です。塾に行っているといないのとでは、大きく差異が出たのではないでしょうか。とはいえ、ほとんどは過去問の踏襲ですので、過去問をしっかり解いている生徒であれば、問題なく解けたのではないでしょうか。
対策
地理と公民に関してはこれまでとほぼ同じ内容だったので、対策としては過去問による対策、予想問題集による対策で十分かなと思います。ただし、過去問に関しては過去5年以上さかのぼった方が効果的と言えます。
歴史の傾向として、近現代の問題がかつてより多く出題されていました。高校日本史でも近現代の授業を拡充すると言っているので、それに向けての試験のようにも感じました。近現代の対外関係や、世界史にはより注意を傾けて対策すべきでしょう。特に明治以降の歴史に関しては内容の複雑さから敬遠されがちですが、必ず出題されることを見越してより具体的な理解を進めておくべきです。