平成26年度から実施されたチャレンジテスト。
賛成・反対様々な意見の中、スタートした新たな取り組みですが
いまだにテストの目的や、成績にどう反映してくるのかを
理解している生徒・保護者は多くありません。
そこで、現役塾講師の私がチャレンジテストについて
簡単に説明したいと思います。
チャレンジテスト対策:社会編も更新!今こそ確認!
>チャレンジテスト対策:英語編も更新!今こそ確認!
あと数日でも諦めないで頑張ろう!
最終確認記事も要チェックです。
目次
1.チャレンジテストって何?
大阪府のみで実施されるオリジナルの模試です。
大阪府内の中学校全校で実施され、
問題内容もすべて同じ問題となっています。
1年生は、国語・英語・数学の3科目、
2年生と3年生は、主要5科目(国英数理社)となっています。
出題範囲は各校の採択教科書により若干異なったり、理科・社会は
学校の進度により、A問題・B問題の2種類から選択されます。
あくまで範囲が違うだけで、難易度の違いはありません。
2.チャレンジテストは成績に反映するの?
ガッツリ反映します。
しかしよく勘違いされているのが
チャレンジテストの得点=通知表の点数と
思われている点です。
実際はそうではありません。
下記の表をご覧ください。
評定5 | 評定4 | 評定3 | 評定2 | 評定1 |
100点~61点 | 93点~45点 | 82点~26点 | 66点~9点 | 57点~0点 |
これは平成28年度の2年生国語の「評定の範囲」です。
これは、チャレンジテストで100点~61点取れたら、
評定5をとっても問題ない学力ですよ。
ということです。
逆を言えば、61点以下を取ってしまうと、
それは評定5にふさわしい学力とは言えず、
たとえ担当教諭が評定5を付けようとしても
付けられなくなってしまうのです。
つまり、チャンレジテストの点数は、評定をつけるための
指標となるのです。
3.チャレンジテストの目的は?
チャレンジテストの目的は、評価の平等化です。
チャレンジテスト実施前の評価方法は、相対評価で、
クラスの上位○○名が評定5、上位○○名が評定4…
とクラスごとに相対的な評価を付けられ、
成績が決まっていました。
しかしこれでは、教育困難校のほうが評定5を
もらいやすく、勉強に熱心な中学校では、評定5を
取りづらかったのです。
頑張っている学校ほど成績が取りづらい、
そしてその成績が高校入試にしっかり反映してしまう、
こういった状況ではさすがにマズイ!!
と慌てた大阪府は、評価方法を絶対評価へ切り替えていくと
宣言したのちに、チャレンジテストの実施を発表しました。
チャレンジテストを実施すれば、得点に応じて、
成績の付ける幅を制限できる…
それが絶対評価を実現できる方法、そして
教育評価の平等への道だと考えたのでしょう。
しかし実際のところはどうなのでしょうか。
4.目的は果たせているか。
生徒と保護者との面談などで、成績についての
相談やチャレンジテストの結果との比較等を
行っていますが、実際のところ、
今まで何も変わっていないように思えます。
確かにチャレンジテストが加味されている傾向は
見えますが、やはり教育評価の平等への道は
まだまだ遠いようです。
5.チャレンジテストの対策はするべき?
チャレンジテストへの対策はするべきです!
成績への影響はさほど大きいものではありません。
しかし、よほど悪い点数を取ってしまうと、
成績で評定4すら取れなくなってしまいます。
50点以下を取ってしまうと、評定4であるところを
3に変えられてしまう可能性が高いので、
せめて70~80点は取っておきたいものです。
では、チャレンジテストに対して、
どのような対策を講じるべきでしょうか。
6.チャレンジテストへの対策でできること
①国語
⇒漢字・文法の復習
②英語(コチラの対策記事も参考にしてください)
⇒教科書内容の復習。
中1なら英検5級、中2なら4級レベルの問題を解く。
③社会(コチラの対策記事も参考にしてください)
⇒教科書内容の復習。
一問一答をしっかりと練習しておく。
④理科
⇒教科書内容の復習。
一問一答をしっかりと練習しておく。
⑤数学
⇒教科書内容の復習。
全ての教科に対してですが、
スタディサプリで分からないところの授業を
もう一度聞いてみるのも良いですね。
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特に社会の人口・気候・地形図のあたりはしっかりと復習しておくべきです。
教科書の内容の復習ばかりで申し訳ない…(笑)
しかしこれにはちゃんとした理由があります。
それは、入試でもチャレンジテストでも
教科書の内容以外からは出題されない
という点です。
これは絶対です。
教科書内容以外からは出題されないということを
理解していれば、教科書で学んだ内容が
チャレンジテスト対策に如何に大切か、
ということがわかるかと思います。
7.対策はいつから始めるべき?
チャレンジテストは例年1月に行われるので、
少なくとも2か月前には対策を始めたいところです。
11月末には2学期末考査が行われるので、
12月の頭から始めて、冬期休暇を利用すると良いでしょう。
そうすると、ちょうど冬期休暇明けに
テストが始まりますので、効率よく勉強できるかと思います。
まとめ
チャレンジテストについての概要いかがでしたでしょうか。
評定にある程度反映されるので、できるだけ高得点を
取るに越したことはありません。
塾講師の私から見ても、難易度はさほど高くはありません。
2か月の対策で点数をあげることは十分に可能です。
しっかり対策して高得点を目指しましょう!
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