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教育論

子どものクラスが学級崩壊のときにできること

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「学級崩壊」
最近では世間に慣れ過ぎたためか、あまりメディアから聞こえてこなくなりました。
しかし、学級崩壊の現実はかつてたくさん報道されたころと何も変わらず、
今も学級崩壊状態に陥っているクラスはたくさん存在します。

もし自分の息子のクラスがそうだったら…
保護者の立場であれば、だれもがその心配をしてしまうと思います。

そしてもし、本当に子どものクラスが学級崩壊状態であれば
保護者としてどんなアクションが起こせるのでしょうか。

現役塾講師として何ができるかを考えてみました。

1.自分の子どもが加担しているのかどうか把握する

もし自分の子どものクラスが学級崩壊状態であることがわかれば、
まずは自分の子どもがその一因となっていないかどうかを考えましょう。

学級崩壊に陥るクラスには必ず原因となる児童がいます
それが「自分の子どもではない」と思うのは親として当然のことです。

しかし思うことと現実には大きな差がある場合があります。

例えば、家の中では親の言うことをしっかり聞き、
親にも逆らわないような児童が、友達の輪に入った瞬間に、
キャラクターが一変する場合があります。

塾の生徒の中にもそういった生徒がいます。
塾の中では厳しく指導すると涙を流してしまうような気の弱い生徒が、
実は学級崩壊の一因となっていると聞いたときには驚きました。

驚いたと同時に、いろいろと思い当たる節があったと感じました。

例えば、厳しく指導する経緯にも、わからなかった問題を
なんとか誤魔化して正解を書いたり(隣の生徒の答えを見たり、こっそり解答を忍ばせたり)
とにかく誤魔化し癖のようなものが垣間見れたのです。

最近の学級崩壊に導く生徒の中には、いわゆるステレオタイプの不良とは違い、
親の前では優等生を演じる子どもがいること
が多くあります。

そしてそれを学校側から問いただそうとしても、
はっきりとこの子が悪い、という言い方をしない場合がほとんどです。

よほど素行が悪い場合は呼び出されたりしますが、
そうしてくれる場合はむしろありがたく思うべきです。

学級崩壊を案じる保護者であれば、原因が自分の子どもと分かれば
そこから解決に導くことができます。

もちろん簡単ではありませんが、「できることがある」
という状況は決して悪いことではありません。

担任を介して三者面談を行ってもらうなどの解決方法を
検討してみましょう。

もし、自分の子どもが学級崩壊の一因ではなく、
被害者である場合のほうが事態は難しいでしょう。

2.学級崩壊の被害から逃れるには

子どものクラスが学級崩壊…そして子どもが被害者である場合、
保護者としてできることは非常に難しくなります。

まずは学級崩壊の状態を子どもがどう思っているのか、
しっかりと話を聞いておくこと
が大切です。

学級崩壊の状態は決して良いことではありませんが、
そのことを子どもがどう思っているかどうかは別です。

授業中に騒がしい生徒がいる、授業進行が妨げられる時が多い、
といっても、そんなこと別に気にしていない、という生徒もいます。

学級崩壊に参加もしなければ、否定もしないといった生徒であれば、
保護者がとかく首を出す必要はない
と思います。
そうように過ごしている生徒も実際かなり多くいます。

問題は、学級崩壊の状態がストレスに感じてしまっている場合です。
子どもがそういった状態であれば、保護者は速やかに解決に向けて行動すべきです。

しかし一生徒の保護者が学級の雰囲気を変えることはかなり難しいですし、
万が一親が首を突っ込み過ぎたせいで、子どもが学校に居づらくなってしまっては本末転倒です。

学級を変えるのではなく、子どもを変えるほうが得策です。
そのために、学級崩壊状態のどの点にストレスを感じているのかを
子どもから聞き取りましょう。

授業がスムーズに進行しないこと
一部の生徒が教員に対して暴言を吐いたりしていること
一部の生徒の行為で生徒全員が指導されること

などなど、子どもはいろんなことを感じていると思います。
その話をしっかりと聞いてあげ、ストレスへの対処を一緒に考えてあげることも
保護者の務めであると言えるでしょう。

最も問題なのは学習に障害が出てくることです。
本来であれば塾などは必要ではなく、学校での授業をしっかりと聞いて、
そこで理解を深め自主学習をすることが最善です。

それを無償でできるからこそ、先進国の教育というべきなのです。
学習を妨げられることは、あってはなりません。

学級崩壊の状態から、学習の面で子どもがストレスを感じている場合は、
保護者としてすぐに行動すべき
です。

担任の先生にその旨を伝えることも方法の一つです。
効果を期待できるかどうかは、担任の先生、あるいは学校の体質次第ですが、
やってみることに意味はあるでしょう。

改善されない場合は、自主学習に委ねることもできます。
授業終了後、わからなかったところのみを質問しに行き、
そこでわからない箇所を解決する、
そして家で自主学習することで、学習内容を身に着ける

といったやり方です。

しかし、積極的に質問ができる子であればその方法もありですが、
そうでない子どもは塾などの外部機関に委ねることがベストでしょう。

3.転校は最終手段

子どもの学習状況を考え、環境を一変させることを目的に転校させることも手段としてはあると思います。
しかし、転校はあくまで最終手段と考えてください。

学習環境を変えられるというメリットはあるものの、
友達関係やクラブの環境まで一変させることは、
子どもの精神面を考えると、デメリットもあります。

それに転校させるのであれば、それなりの距離をあけないとあまり大きな効果はありません。
隣接する学校に転校したところであまり大きな変化はないでしょう。
区をまたぐ、あるいは市をまたぐ覚悟でなければ思い通りの効果は期待できません。

というのも、学級崩壊の状況は、地域によって偏りがあると
現役教員から話を聞いたことがあるから
です。

学校によって微差はあるものの、学級崩壊の起こりやすさは、
学校単位ではなく、地域単位で分けて考えるべきだというのです。

つまり、家から通える範囲で…と転校を考えることは
あまり大きな効果を期待すべきではない
のです。

子どもと相談の上、環境を全て変えてもいいという決意のもと、
転校を決めるのであれば、それは良いと思います。

しかし親の独りよがりな転校であれば、子どもへのダメージも考えられる
ということ
を頭に入れておいてください。

まとめ
子どものクラスが荒れている場合にどうすればよいのか
それはまずは自分の子どもにしっかりと寄り添うことです。

子どもの話を聞き、加害者なのか、被害者なのか
どちらにせよ、その真相をキチンと聞き取り、子どもの味方に
なってあげること
が大切です。

そして被害者である場合には、学級崩壊事態を正そうとするのではなく、
子どもにどうすれば今の状況を変えられるのか、を人生経験の豊富なものとして
アドバイスすること
が大切です。

周りの環境を変えるのは難しいけれど、自分を変えることができる
それを教えてあげられるチャンスでもあります。

しかし、もし、それでもどうにもうまくいかない、
子どもも今の状況にうんざりしている、という場合は、
転校という手段を考えてみることも一つでしょう。

塾・学習教材の使用なども解決の一つとなることもあります。
わからないことがあればぜひご相談ください。

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